ガンジーの楽知ん研究にっし。

仮説を立てれば,毎日が実験室 ── 楽知ん研究,仮説実験授業,書評,長期投資etc.

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
trackback: -- | comment: -- | edit

【研究メモ】コミュニティ財団 

昨日の記事で紹介した『利益が上がる!NPOの経済学』
ちょっとおもしろい概念が紹介されていたので,今日はそのことについて。

それは,「コミュニティ財団」というもの。

(研究メモで,ちょっと話の内容が万人向けではないので,適当にスルー推奨)

●コミュニティ財団

ふつう「財団」というと,

  大富豪とか企業とかが,大規模なお金を出してつくる

というイメージが,ぼくにはあったのですが,
この「コミュニティ財団」というのは,そうではなくて,

  多くの篤志家から寄付された多数の基金により,
  それぞれの意向に従って助成事業を行なう

そうです。
つまり,個人レベルのお金が集まって,財団になっている
というわけです。

ふつーのサラリーマンだと,
長期投資を数十年しても,1個人で財団を作れるような,
「数十億」までの資産規模にはいきません。

でも,そういう人たちでも,
この「コミュニティ財団」という仕組みなら,「財団」が作れちゃう。
これが,おもしろいなぁ,と思ったのです。

(まぁ,いちいち財団を作らなくても,特定の組織やNPOに,
 自分で「直接投資」(直接寄付)してもいいわけですが。)

●「おらが町ファンド」との関わり

あともう1点,
さわかみさんの言う「おらがまち投信」で,
地域に根ざして,その地域の人々の資産運用を行なっていく,
というのはわかるんですが,
そこから,〈地域経済の活性化〉につなげていく方法論については,
本とかを読んでも,いまいち,よくわからなかったんです。

1つは,

 地域の人がうるおうことで,地域の経済にもお金が回る

というのがあるのでしょうけれど,
もうひとつ,

 経済的独立した人たちが,
 余ったお金を出しあって「コミュニティ財団」を作る

というのも,「おらが町」的にアリじゃないかなぁ,
と思ったわけです。


●参考

話を元に戻して,コミュニティ財団について,
上記『利益が上がる!NPOの経済学』からいくつか引用すると,

 ・アメリカでは,400以上のコミュニティ財団がある。
  資産総額(基金の合計)は,100億ドル(1兆円)規模。*1
    
 ・起源は,「クリーブランド財団」(1914年設立),
  設立者はフレデリック・ゴフさん(銀行家,弁護士)

  曰く,
  「ごく普通の一般市民でも,寄付金を出せば社会貢献ができるような
   仕組みはないものか?」と考え,設立した,とのこと。

 ・日本では,唯一,「大阪コミュニティ財団」がある。
   http://www.osaka-community.or.jp/*2

だそうです。


*1→ この数字に従うと,
   アメリカの財団全体の資産総額に占める割合は,
   だいたい20分の1(=5%)くらいだそうです。
 「アメリカの財団の資産合計額は1892億ドル(1993)」らしい。

*2→ この大阪コミュニティ財団の,「財団について」のページが,
   いろいろ解説も載っていて,わかりやすいです。

   コミュニティ財団について,
   「マンション(集合住宅)型の財団」という表現がされていました。


【追記1】
研究仲間のソブさんから,以下の本があることを教えてもらいました。
アメリカの財団の資産総額についても,教えてもらいました。>Thanks!

コミュニティ財団のすべて―篤志家とNPO(非営利組織)に奉仕するコミュニティ財団のすべて―篤志家とNPO(非営利組織)に奉仕する
(1996/11)
三島 祥宏

商品詳細を見る(残念,在庫切れ。図書館行くか……)


またなにかおもしろいことがわかったら,
続報で記事にしたいと思います。
(う~ん,しかし,この記事を最後まで読んでくれた人は,
 果たして何人いるだろうか……(^^;))

おつきあいいただいた方,ありがとうございます!


【追記2】
「クリーブランド財団」で検索して,いろいろ興味深い記事が。
トラックバックを投げつつ,紹介します。

ファンドレイジング道場:日本の助成財団を取り巻く環境って厳しすぎ
助成財団センターに対しても、お金もちから、「助成財団を作りたいが」というご相談をいただくことは増えているようですが、「なかなか簡単ではないですよ」とご案内せざるを得ない状況のようですね。 うーん、やっぱり厳しい。昨日の国会でも公益法人制度改革の議論がされていたようですが、今回の契機にこうしたところも改善してもらわんことには、なかなか日本の助成財団も活発化しないところですね。

このあたりの議論は,『利益が上がる!NPOの経済学』の内容と重なる。
著者は,NPOファンドレイジング(資金集め)の専門化らしい。

・同ブログ:地方における募金集め-クリーブランドの例に思う

松下政経塾「地域から日本を変える」1993年10月:「コミュニティ財団のススメ」
 ……コミュニティ財団についての記事

Study Peace in England : 最終週。
 ……NGOで働かれていた方のブログ。
   クリーブランド財団のトップとミーティングをした,との記事。

戸崎将宏の行政経営百夜百冊: 利益が上がる!NPOの経済学
 ……書評。関連本も紹介されている。 このサイト,読み応えありそう。


コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://gangesriver.blog122.fc2.com/tb.php/17-278afac3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。