ガンジーの楽知ん研究にっし。

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【研究メモ】イギリス関係の科学史の本(1) 

イギリスへ出発する日が近づいてきた。

以前にもちらっと書いた通り,
年末年始は,楽知ん研究所の仲間と一緒に,
イギリスへ出かけるのである。

師匠たちは「科学講座が行なえるような〈楽知んホール〉を建てる」
という目標・夢を持っていて,
そのために,日本や世界各地のすぐれた先行例を見てまわろう,
ということで,今年から,ゴソゴソと動いている*1。
 (*1:記事文末の「参考記事」参照)

今回の旅行も,その一環である。
今回訪れるのは,ロンドンと,バーミンガム。

●バーミンガムには,エラズマス・ダーウィンが住んでいた家がある。
 この人は,進化論のチャールズ・ダーウィンのおじいちゃんで,
 「ルーナー・ソサエティ(月夜の会)」という科学サークルを開いていた。

●ロンドンでは,ロイヤル・インスティチューションを見学。
 これは一般には「王立研究所」などと訳されるが,
 板倉さんによると,「王立」じゃなくて,「王認」が正確とのこと。

 ともあれ,その王認会館には,ファラデー(電磁気学で有名な人,
 『ロウソクの科学』の著者)によるクリスマス講演の行われていた
 900人が入れる階段状のホールがあるそうである。

   *

とまぁ,師匠たちは,そのように明確な問題意識を持って
旅行に行くのだが,ぼくはまぁ,ほぼ物見遊山である(^^;)。

とはいえ。
せっかくお金と時間をはらって行くのに,それではもったいない。
そこで,ここ数週間は,「旅行をキッカケとして利用する」という形で,
積ん読になっていた科学史関係の本を,集中的に読んだ。

せっかくなので,簡単な書評と一緒に,ここにメモしておこう。

■板倉聖宣『科学と科学教育の源流』
板倉聖宣『科学と科学教育の源流』仮説社科学と科学教育の源流―いたずら博士の科学史学入門
(2000/01)
板倉 聖宣

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サミュエル・ピープスの日記にはじまり,
ロンドン王認学会(ロイヤル・ソサエティ)の創建時の熱気,
ロバート・ボイルや,フックら初期のメンバーの生い立ち,
ニュートンの時代へつながって,
科学の公開実験講座のはじまり,1700年代の英国の科学者たち,
と,

 「イギリスで,科学が〈貴族のたのしみごと〉(道楽)として生まれ,
  発展していくようす」

が,イキイキと描かれている。
それを補うかたちで,第2部にはガリレオの力学物語も収録。
名著であった。

■『ぼくらはガリレオ』
イギリスとは直接は関係ないのだけれど,ガリレオの流れで,
板倉さんの『ぼくらはガリレオ』(岩波書店,1972)へ。

板倉聖宣『ぼくらはガリレオ』岩波書店ぼくらはガリレオ (岩波科学の本)
(1972/05)
板倉 聖宣

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ガリレオの『天文対話』『新科学対話』をまねて,
「秀夫」「りか」「工作」「えみ」の4人(+「先生」)の
対話──仮説実験と討論,で進んでいく。これがたのしい。

落下法則をたしかめるための,
全長7メートルの実験装置を復元するくだりは,圧巻だった。
(ちなみに装置は,いまは科学の碑記念館に収蔵されているらしい)

■『わたしもファラデー』
つづいて,
『ぼくらはガリレオ』の姉妹本,『わたしもファラデー』へ。

わたしもファラデー―たのしい科学の発見物語わたしもファラデー―たのしい科学の発見物語
(2003/11)
板倉 聖宣

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小学校しか出なかったのに(/出なかった“から”),
化学や電磁気学上の大発見をいくつもかさねた大科学者ファラデー
の伝記。

これも,4人+「はかせ」の対話・仮説実験形式である。
ファラデーの伝記は他にも何種類も出ているそうだが,
この語りの形式によって,
他にはない,ユニークなものに仕上がっている。

「大発見をした科学者」というと,
すぐ「天才だった」と短絡的に考えてしまうが,
そうではない──「ぼくら」だって,「わたし」も,
ファラデーやガリレオになれるんだよ,と,著者は繰り返し説く。
すぐれた科学読み物である。


■「ヨーロッパ科学史の旅」


 長くなってきたので,記事を切ろう。つづきは明日。

────────────────────────────────

冒頭の「*1」,
師匠たちがアメリカのバッケン博物館
見学に行った様子だけ,参考記事を紹介しておく。

【参考記事】
楽知ん写真館 :バッケン博物館
 ……今年の2月に,師匠たち数人がバッケンを訪れた記録。
同:〈GO! ROLLING〉 &〈びりりん〉 in バッケン博物館
 ……師匠,8月に再訪。大道仮説実験〈ころりん〉を英語でする,の巻。

ミネアポリスつれづれ日記─ミネソタ大学・ポスドク留学の日々
: ミネアポリス探訪・その2 The Bakken Library and Museum

同 : 「楽知ん研究所」ご一行様
 ……バッケンを訪問した際,お世話になった方のブログ。
   1コめがバッケンの紹介で,2コめの記事が,訪問の際の記事。

  *

楽知ん研究人は,だいたいがちょっと変わった人が多いので
(……なんて書くと「おまえもだろ!」とツッコミが来そうだが(^^;)
 はい,えぇ,まぁ…(^^;))
今回の旅行も,たのしいものになりそうだ。たのしみだ~(^^)。

ということで,散漫ながら明日の(2)につづく。 →つづき

コメント

楽しみにしてます

イギリスいいわね☆

また美しい写真とともに旅のエピソードを楽しみにしています!e-248

みほ #P/xamnEc | URL | 2007/12/27 23:41 * edit *

ひさしぶり

お元気そうで何よりです。

イギリス科学史の旅、問題意識は違うけど私も行きたいですね。

王認学会のクリスマスレクチャー、文京シビックホールでやったやつを見ました。興味深かったけど、大道仮説のようにインタラクティブなものではなかった。同じくらいお金と場所をつかって大道仮説をしたら、観客はもっと楽しめるような気がしましたよ。

ところで近々、師匠を紹介していただけないでしょうか。アメリカ科学教育史の研究を進めていて、バッケンの話等を詳しく聞きたいのです。

では、気をつけていってらっしゃいませ。

もえこ #/.n47TYE | URL | 2007/12/28 10:26 * edit *

>みほさん
わ~,コメントありがとう。
旅行記をまとめるつもりなので,
楽しみにしててね!(^^)

それにしても紅白見れなかったり,
年越しソバやおせち料理が食べられないのが,
ちょっぴり残念だわ~


>もえこさん
やぁ,お久しぶりです。

もともとはクリスマスレクチャーの時期に行こうか
という話だったけど,日程もあって断念したんだよね。
まさか日本でも開かれていたことがあったとは!
知りませんでした(^^;)
大道仮説実験へのうれしい評価,
ありがとうございますです(^^)。

飛行機が落ちないかとかテロにあわないかとか
強盗にやられないかとか,心配は尽きませんが……(^^;)
まぁ,気をつけて行ってきま~す(^^ゞ

ガンジー #gJtHMeAM | URL | 2007/12/28 18:37 * edit *

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ひなたの日記 | 2007/12/29 15:31

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