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【書評】『わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯』 

わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯 (新潮文庫)わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯 (新潮文庫)
(1997/04)
城山 三郎

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『三百文字の偉人伝』*を頼りに伝記を読むシリーズ,第2弾。
城山三郎さんの著作は,さすがに読みやすく,
ひきこまれてスルスルと読了。名品であった。オススメ。

文庫の惹句を引用しよう。
下駄と靴と片足ずつ覆いて―その男は二筋の道を同時に歩んだ。
地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、
社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。

あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、
倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て……。
ひるむことを知らず夢を見続けた男の、
人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。


今でこそ,「企業の社会貢献」とか「社員への福利厚生」などが
あたり前になっているが,大正から昭和初期にかけて,
時代を何十年も先取りしたような企業改革や社会事業を,
次々と打ち出し,実行した人がいた,ということに,驚く。
まさに「偉人」と呼ぶにふさわしい人物であると感じた。

さわかみ投信社長の澤上篤人さんは,
著書や講演で,「カッコイイお金の使い方しようぜ!」と呼びかけている。

長期投資で資産運用して,経済的独立を果たした時
(まぁそれはぼくの場合,実現したとしてもまだ何十年も先だけれど)
に,どんなお金の使い方をするか/ができるか。

これも『三百文字の偉人伝』からであるが,
アメリカの鉄鋼王カーネギーは,晩年,
「お金は,稼ぐよりも使う方がむずかしい」と言ったそうだ。

孫三郎のように,後の世の多くの人の〈笑顔〉につながるような,
「生きたお金の使い方」をしたいものだ,と思った。

幸い,時間は,十分すぎるほど十分に,ある(^^;)
プロセスをたのしみながら,
勉強・研究を進めて,考えていこう。

──────────
*1:『三百文字の偉人伝』,楽知ん研究所の商店街がリニューアル中につき,
  リンク貼れず。再開したら,貼っておきます。

──────────

【オマケの話1】
てなわけもあり,金曜日には,名古屋・栄で開かれる
直販クラブ勉強会に参加する予定。

【オマケの話2】
実は大原孫三郎の建てた大原美術館
私は中学の時の修学旅行の時に,一度,訪れている。
その時は,なんの問題意識もなく,
ただ組み込まれた予定の中で,流されるまま,見学しただけであった。
倉敷の町にも,なんの印象も記憶も残っていない。

まことに,モッタイナイことをした。
まさに「豚に真珠,馬の耳に念仏」であった……(^^;)
いま倉敷を訪れたら,どんな景色が見えるだろう?
機会があったら,訪ねてみたいなぁ。

【参考サイト】
大原美術館
  ……当初,私立だったが,現在はもちろん財団法人化されている。

法政大学大原社会問題研究所
  ……社会問題研究所も,現在は法政大学内に移っている。
    しかし,孫三郎の功績をたたえ,「大原」の名が残されている。

クラボウ:今に伝える創業のこころ

man@bow資料館:先駆者たちの大地「大原孫三郎

Wikipedia ー 大原孫三郎

【他サイトさんの書評,いくつか】

MyMeme: わしの眼は十年先が見えるー大原孫三郎の生涯
昭和七年、満州事変調査のため来日したリットン調査団の
一部団員が大原美術館を訪れ、そこにエル・グレコをはじめとする
名画の数々が並んでいるのに仰天する。
このことから、日本の地方都市クラシキの名が知られるようになり、
太平洋戦争下も、世界的な美術品を焼いてはならぬと、
倉敷は爆撃目標から外された、と言われる。
大原孫三郎は、世界的に有名な絵画を収集した美術館を作ることに
よって、倉敷の町を守ったのです。
このエピソードも,おもしろかったなぁ。

志信会 大西会長blog: 「わしの眼は十年先が見える」
 ……倉敷美観地区の写真が。キレイ!

かいご職サポーター「佐藤ちよみ」出没記録: 奮闘記・第043回 読んでみた! 
「誰でも100%の援助は助かる。
でもそれで誇りは維持できるのか。その援助は続くのかという問題は
今でも介護保険等でぶつかるテーマでもある。
 ……同じ本でも,いろんな人が,いろんな問題意識で読んでいて,おもしろい。

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